【資金繰り】30冊以上の書籍を要約!資金繰りのルートは1本だけ【基本を徹底解説】

【資金繰り】30冊以上の書籍を要約!資金繰りのルートは1本だけ【基本を徹底解説】

(令和元年8月3日更新)

 

資金繰りの書籍はたくさんありますが、基本的な内容はどれも同じです。

今回は僕が読んだ30冊以上の書籍をまとめたものを紹介します。

 

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資金繰りの基本 

資金繰りの重要性

資金繰りがショートすれば黒字でも破産します。その反対に赤字であっても、資金繰りさえ上手くいくのであれば会社が潰れる心配はありません。経営者の仕事とはお金をまわすことです。会社の経理や営業とはまた別の、経営者にとって欠かせない仕事の1つ「資金繰り」についてふれてみます。 

 

黒字倒産とは

資金繰りが上手くいかないと最悪の場合は破産へとつながります。黒字倒産という言葉は聞いたことがあるでしょうか。会社の業績として、利益が出ている状態(黒字)であっても破産します。その原因となるのが資金繰りのショートです。

 

儲かっていても資金不足の状態で支払日を迎えればアウトです。建設業の経験者などはわかりやすいと思うのですが、一本の工事を受注したとします。数千万円の請負金額の工事を数ヶ月かけてこなしていくわけですが、お金が会社に入るのは着工時の前払金で約40%、残りの60%は竣工した時となります。このようにまとまって入金されるため、逆に言えば収入のない月もあるわけです。しかし、支払いは毎月あります。お金が出ていくが入ってはこないという事態から資金繰りのショートが発生するわけです。


このように、破産とはなにも赤字の時だけ起こりうるものではないのです。会社が儲かっているのかだけでなく、決められた日にちに入出金がされているかをチェックしましょう。 

 

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儲かっているのになぜ資金が足りなくなるのか 

細分化すればたくさんの要因がありますが大きくは以下の3つです。

  • 売掛金
  • 借入金
  • 現金化のタイミング

 

まず売掛金

売掛金とは」、と検索してもらえばわかるかと思いますが、要はツケです。工事を竣工したり、製品を納品したりしてもその代金の回収が翌月以降というのはよくあることです。この売掛金の回収までを別の収入や資金源でつなぐことができるかが資金繰りです。

 

借入金

日常業務を運営していく中で必要とされる資金のことを運転資金といいます。上記の売掛金回収までをつなぐ資金のことなどです。

 

また、会社内の資材や機械、新しい設備に対する投資資金を設備資金といいます。この運転資金と設備資金はある程度まとまった金額である場合が多く、そのための資金調達として銀行からの融資を受けるという選択になります。


ちなみに借入金の返済は利益から捻出しなくてはなりません。
資金繰りが良好な会社であればとくに問題はありませんが、そうでない会社の場合はとてもネックな部分です。

 

利益が出ていないから資金不足に陥り、借入金で補填する。

→利益率が改善できない。利益が少ない

→借入金の返済額の方が多額になる。

→資金繰り悪化


赤字の程度は同じでも借入金の返済という負担があるかないかで資金繰りは一気に変わってきます。

 

 

「現金化のタイミング」と「経営者の仕事」

冒頭の黒字倒産のくだりでも述べましたが、とくに建設業や製造業の場合は、工事や商品が売上として現金回収できるまでに数ヶ月を超えることがよくあります。工事中、そして工事が終わってもただちに現金化が見込めるわけではありません。

 

実行予算にて1千万の利益が見込める工事でも、その利益の獲得が3ヶ月後であれば、当月、来月の支払いはどうなるのかという問題です。通常は何本も同時に工事を受注するので、新しく始めるB工事の資金の補填は前月に回収したA工事の資金を元に資金繰りを行うことができます。この補填がうまくいかない場合に資金繰りがショートするわけです。

 

経営者の仕事は資金繰りであると言えます。経営者が仕事をとってくるという会社もありますし、経理をしているという会社もあれば、現場を統括している経営者もいます。トップセールスは立派な戦略ですし、経理に強い経営者がいれば財務体系にも不安がありません。しかしそれらは従業員でもできます。営業、経理、監督という立場に任せることができます。

 

ところが資金繰りは決済権のある経営者にしか扱えません。経理事務や会計士でもできません。そのくらい責任重大な仕事です。なぜならば資金繰りの悪化は倒産に直結するからです。

 

どれほど利益をあげても資金不足の事態を招けば即終了ですし、逆に資金繰りさえうまくまわすことができれば赤字でも倒産することはないのです。

 

 

資金繰り→具体的には

では具体的にどうすれば良いのでしょうか。

答えは単純明快です。回収をはやく、支払を遅く」することです。これが資金繰りの大原則であり、要するに資金が不足しないよう、お金の出入りをコントロールすることです。

 

数多くある資金繰りの本を見てみると、〆日を工夫して現金回収した後に支払日を設定したり、いくつかの方法で資金調達をして支払日を乗り切るように書いてあります。どの本も同じような内容なのでここではこれ以上ふれませんが、いろいろな視点からの考察があるので勉強になります。是非実践してみてください。

 

 

最大の資金調達方法

資金調達方法はいろいろありますが、一番意識しておかなくてはいけない調達資金は売上金です。資金調達とはなにも外部からの借入金だけではありません。むしろ売上金こそが最重要な調達資金です。回収サイトをはやくし、少しでもはやく収益を現金化のしましょう。

 

以下、主な資金調達先

 

売上金の回収が間に合わない場合、もしくはより多くの資金が必要になった場合はこれらの調達先にあたりましょう。ただし、最大の資金調達はお客様からの売上金であることを忘れてはなりません。

 

運転資金が不足しないようコントロールするのが資金繰りですが、不足とはどのラインからを指しているのでしょうか?

 

 

平均月商と同額くらいは常に蓄えておきましょう

平均月商と同じくらいのお金を現金・預金として常に確保しておきましょう。お金がなくては支払いができませんし、不測の事態にも備えておかなくてはなりません。どの業種、どの企業でも共通していることなので必ず覚えておきましょう。よほどの赤字でもないかぎり、売上と同額程度の蓄えがあればまず乗り切ることができます。

 

 

蓄えがない場合

平均月商分の蓄えがない場合は、資金の回収が遅れることが致命的となります。自転車操業の状態ですので、経営者の方がこの苦しみを一番理解していると思います。この場合は早急に外部からの資金援助を検討しましょう。この検討する期間の猶予に最低1ヶ月は要します。そのため常に資金繰表をもって数ヶ月単位で資金繰りの予測を立てておきましょう。

 

 

 

以上、いかがでしたか?資金繰りというものはその時々によって対策を講じる必要があります。しかし、戦術はたくさんあっても基本的な戦略は1本です。なので基本を徹底的に反復しておくとよいかと思います。

 

しつこいようですが、なんども述べたように資金繰りは経営者にとって最も大切な務めです。誰かに任せたいのであればよほど信頼できる人材を育て上げるか、任せることができる人をスカウトするしかありません。大変な役目ですが、これこそが経営の醍醐味だと楽しく感じることができるような会社を目指したいですね。